〈Kitara室内楽シリーズ〉
ダネル弦楽四重奏団

世界的カルテットと辿るロシア大作曲家たちの系譜

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〈Kitara室内楽シリーズ〉 ダネル弦楽四重奏団の写真

~本公演は終了しました~

開演前プレトーク開催(14:45~14:55)
千葉 潤(音楽学、札幌大谷大学 学長)が、プログラムについて解説します。
ぜひ併せてお楽しみください。

【ダネル弦楽四重奏団インタビュー】
サントリーホールWebページにて、ダネル弦楽四重奏団のインタビュー記事が掲載されています。ぜひご覧ください。
ダネル弦楽四重奏団インタビュー


【ダネル弦楽四重奏団からのメッセージ】
 聴衆の皆さまやホールの音響の素晴らしさだけではなく、Kitaraのスタッフが私たちを古くからの仲間のように受け入れてくれることに感銘を受けました。なんと他の県でのコンサートツアーにまで同行してくれました。当時彼らに「まるで私たちは札幌カルテットだね。」と言ったことを覚えていますし、その感覚は年々大きくなっていきました。札幌に来るたびに喜びを感じ、去るたびに悲しくなります。まるで家族のような感覚です。Kitaraは永遠に私たちの心の中にあります。

 今回のツアーで、素敵な思い出がたくさんあるアクロス福岡、かの有名なサントリーホール、そして冒険的なプログラムの武蔵野市民文化会館に戻って来ることを大変嬉しく思います。また、前回のツアーでは、新たに滋賀のびわ湖ホールでもコンサートを行いました。この素晴らしいホールにまた来られること、そして今回新たに横浜市のサルビアホールを訪れることを光栄に思います。

 ロシアの音楽は、私たちがアマデウス弦楽四重奏団やボロディン弦楽四重奏団に師事していた頃 -これまで34回も行ってきたショスタコーヴィチのチクルスを初めて行った時期でもあり、まだ多くを勉強していた頃- から私たちにとって特別なものです。私たちはショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲を2回、ヴァインベルクの全曲、チャイコフスキーの全曲、そして最近はプロコフィエフの全曲録音を行いました。

 今回のプログラムでは、20世紀に焦点を当て、この時代を象徴するプロコフィエフとショスタコーヴィチを讃えます。それぞれの音楽は大きく異なり、性格的にも相性がとても良いわけではありませんでしたが、実際に交流がありました。

 ヴァインベルクの「弦楽四重奏曲 第6番」は、あまり知られていない20世紀の天才による傑作ですが、私たちは、彼は世紀を代表する天才の一人だと思います。この曲は彼が26歳の頃、悲劇的で困難な出来事が降りかかる直前に書かれ、"禁じられた作品"とされていました。この作品が書かれてから60年後の2006年、私たちが光栄にも初演するまでは演奏されていませんでした。これは己の生み出す音楽に限りなどないと感じている、まだとても若い青年による壮大、シンフォニック、英雄的、冒険的そして急進的な6部構成の四重奏です。

会場/日時
小ホール

2024年6月9日(日曜日)
14:30開場 15:00開演

出演

ダネル弦楽四重奏団
 ヴァイオリン/マルク・ダネル、ジル・ミレ
 ヴィオラ/ヴラッド・ボグダナス
 チェロ/ヨヴァン・マルコヴィッチ
ピアノ/外山 啓介*

プログラム

プロコフィエフ:弦楽四重奏曲 第2番 ヘ長調 作品92
ヴァインベルク:弦楽四重奏曲 第6番 ホ短調 作品35
ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ト短調 作品57*

料金

全席指定(税込)
一般 4,500円
U25※ 2,000円
※U25は1999年以降にお生まれの方が対象です。(未就学児入場不可)

6/8公演とのセット券
一般5,000円(限定20席、Kitaraチケットセンターのみの取扱)

▼KitaraClub会員特別料金▼
一般 3,500円

公演チラシ
チラシ